ワカサギ釣り@津久井湖攻略!(初釣り日記)
冬期講習と年末調整、決算業務が終わり、怒濤の年末年始業務から解放されました。
ということで、初釣りは、津久井湖のボートワカサギです。
津久井湖のポイント
相模湖もたまに行くのですが、相模湖のは当歳魚中心でサイズが小さい。数は自己最高で800匹以上とか相模湖の方が記録は伸ばせるのですが、津久井湖はとにかくサイズが大きくて(シシャモみたいな2歳モノのが釣れます)、数よりも釣り味が楽しい。基本的に底狙いになりますので、数は確かに伸びませんが、束釣りは普通に可能ですので、「数は伸びません」は失礼です。
今回も沼本ボートさんにお世話になりました。
ここはマメにWEBを更新してくれて、釣れなかったときは釣れなかったと正直に情報を掲載してくれる誠実さが好きです(笑)。相模湖とか山中湖の有名どころとかは、30~500匹みたいな情報ばかりで、あてになりません。釣りは情報も命ですから。
それでも、初めてワカサギ釣りを津久井湖で始めてからいままで、最低が80匹で、最高は300匹以上ってのもあるので(もちろん事前のWEBと天候チェックによる)、沼本ボートさんもそう言われてますが、ここは隠れたワカサギの名所です。
もっとも、生身一つ、ボートで粛々と釣ることになる上、今日は釣れないな、と思ったら自分で漕いでロープを移動することになります。トイレは船着き場にしかないこともあり、いろんな意味で中上級者向けです。
船頭さんが魚探や実績であらかじめポイントになる部分にロープを張ってくれているのでそこに係留します(ロープまでは自分で漕いでいくか、曳舟をお願いできます。漕ぐと腕にもよりますが、20分前後。楽しんでもいいかと)。
ポイントに到着したら、早速開始。
沼本ボートでの私の経験からの、釣り方を書いておきます。
【棚と仕掛け】
基本、底です。で、底に近い針に良くかかるため、針は6~8本で十分でしょう。14本仕掛けとかもやってみたことはありますが、相模湖ならまだしも、津久井ではオーバースペックのうえ、手返し(魚の取り外しとエサ付け)のデメリットが上回るので個人的にはおすすめしません。
水深はポイントにもよりますが、深くて20メートルあるかどうか、ですので、小型リールで十分、竿も、仕掛けが短めなので、1~1.5メートル前後が使いやすいです(もちろん、もっと短い専用竿使っている人も多数)。でも、長めの竿の人は見たことがないです。仕掛けもやはり、6本バリくらいが多数派でしょうか。
参考までに、当方の今回の仕掛けは、安くてコスパいい、「倍返し」ならぬ、
★なお、留意しておいたほうがいいのは、少しハリスと針は大きめのほうがいいです。私は、上記速返しの2.5号でワンサイズ上のものを使いました。津久井のワカサギはサイズが大きめ(平均10センチ超え)なので、針が小さい必要はないです。また、底狙いのため、外道でニゴイがかかることがしばしばあり、仕掛けが小さすぎるとやられます。今回も、50センチのニゴイを始め、7回の大型ニゴイヒット。慎重に格闘し、なんとか釣り上げてリリースしました。ニゴイの若魚(10センチくらい)は30匹以上です。
※その意味では、この湖は中上級者向きかもです。そして、竿はやはり1メートル以上のものがいいと思います。短い方が誘いはしやすいのですが、この季節だと誘う間もなくアタリは出るので、私は1.5メートルの海のヘチ釣り用竿(穂先1号)を使っています。そうでないと、竿がやられるのを防ぐために、仕掛けを切るしかなくなってしまう。1.5メートル竿では、腕さえあれば、なんとか釣り上げられ、仕掛けも最小限のダメージで済みます(そこはやはり腕次第です)。
※船頭さんも、ドームや氷上用の竿ではなく、1メートル以上のやわらかい竿を使われています。船頭さんによると、ニゴイを水面までなんとか出したあとは、流木でたたいて気絶させないと仕掛けが破損する、とおっしゃっていました。タモ網使うと、タモ網に仕掛けが引っかかってお陀仏になりますしね。私は、水面で十分に弱らせて、ゴム手袋を用いて魚体を掴み、口元の針を切る方法で対処しています(針は飲み込んでしまっていることが多い上、船内に釣り上げると大暴れして、やはり仕掛けはお陀仏となります)。気絶させるのはちょっとかわいそうなので、わざわざそのためにゴム手袋を持参しております(笑)。
底狙いでも、根掛かりは一切無いので、とにかく、ニゴイによる仕掛けロスをどれだけ防ぐかがポイントです。予備の仕掛けは沼本ボートさんにも販売はありますが、ポイントから漕いで戻らないといけなくなりますので、事前にある程度の量を準備しておいた方がいいと思います(私は5つ持参し、今回は2つで済みました)。
※沼本ボートさんには仕掛けと竿、エサ(サシ、赤虫)が良心的な価格(上州屋やキャスティングとそう変わらない)で常備されています。相模湖や山中湖よりずいぶん安い(むしろ相模湖や山中湖は高すぎるw)。
【エサ・釣り方】
春の足音が近づくと、ワカサギは抱卵が始まり、食いが鈍くなります。誘いをしっかりと、上手にやらないと数は伸びません。しかし、シーズンイン~2月中旬頃までは、簡単な誘いでよく食います。今回は1月上旬の釣りですが、抱卵した個体は少なく、仕掛けを投入して、底にオモリをつけて糸ふけをとって1・2回ゆっくりシャクると、アタリがありました。ずっとそういう感じではなくとも、ボチボチ誘ってれば食います。初心者の人を引き連れて何度かご一緒したことがありますが、ちゃんと釣っていました。
サイズの小さい当歳魚でも、津久井湖のワカサギはしっかりとアタリが分かる上、2歳魚になると、ガッツリアタリがあって、とても興奮します。津久井のワカサギの釣り味は最高です。
穂先の柔らかい竿で、あまり長くない仕掛けであれば、初心者の人でも私は、釣りやすいと思います(ただし、ニゴイが来てしまった場合は、いつも、チェンジしてお世話していました)。
エサは、私は、赤虫とサシの二刀流。基本的に、サシの人が多い(関東のワカサギポイントでは珍しいです)。確かに、基本的にサシカット(カット無しでも)で釣れます。やや渋いときに、赤虫を併用すると伸ばせる、そんなイメージですね。サシの場合は、エサを変える負担が極端に減る(赤虫はサシより長持ちしない上、針につけるのが難しい)ため、継続して釣れているときはサシの軍配です。ただ、赤虫の方がやはり食いつきがいいことは間違いないですので、エサの交換に慣れている中・上級者の方は赤虫でもいいと思います。私は、80%赤虫、入れ食い状態の時にサシに変える、そんな使い分けをしています。それでも、1回の赤虫で4~5匹は遊べますし、仮に食っていなくても30分くらいは耐えられるので、赤虫慣れしておくと伸ばせるように思います。
【完全防寒が必須】
はっきり言って、かなり寒いです。谷間の湖のど真ん中の吹きさらしの真冬。想像して下さい。都心と5度以上違うと思っておいた方がいいです。ちょっと風が吹き、太陽が雲で隠れようものなら、体感温度は0度くらいと思っておきましょう。不安定なボートの上に座って、あまり身動きは取れず、粛々と手だけを動かす釣りになるので、身体は温まりません。
私は、「ワークマン」でそろえた完全防寒着(イージス上下セットがおすすめ)に、同じくワークマンのネックウォーマーロングタイプとニット帽、またまたワークマンにある作業用の滑り止めのついた作業用手袋の親指と人差し指部分のみを自分でカットしたものを使っています。あとは、滑らないような長靴。釣具屋でフルセットだと、軽く1万円を超えますが、ワークマンでは8000円くらいで全部そろいます。ワンサイズ大きめのサイズにして、しっかり中も着込んでおく(下半身が重要です!ジャージを下にはいて、さらにワークマンの防寒着でこちらも重ねておかないと実に冷えます)。それでも、船着き場帰着後は、身体がこわばっているのが分かります。
【その他必須なモノ】
・バケツ(魚入れ)
・取っ手の付いたプラスチックザル(ボウルとセットの100均のものが最高)
→魚を扱うときに重宝。水温が極めて低いので水を触るとしもやけするレベルです。
・ボロタオル(複数)
→必須。手洗ったら即タオルで拭かないとしもやけします。また、複数あると、魚触った後などで使い分けられます。
・顔を拭いてもいいようなタオル(1枚)
→鼻水が出るほど寒いです。ポケットティッシュでもいいですが、実に面倒な上、量が必要なので、清潔なタオルを複数枚持参して、ちょいちょい拭っていました。
【あると便利なモノ】
・使い捨てのゴム手袋(ニゴイ対策も含めて、水を触るときに)
・カイロ(冷たい水を触ったときにしもやけしないように)
・ハンドクリームなど(顔や手に塗っておくとしもやけしません)
・マスク(実は寒さ対策になる)
手軽さもワカサギ釣りの魅力ですが、準備は万全である方が、絶対いい釣りになります。防寒必須、仕掛け必須で楽しみましょう。
釣果発表
さて、今回の釣果ですが、
津久井湖にしては珍しく、当歳魚が多く混じっていたので、小さめのものが多かったですね。しかし、ご覧の通り、12~15センチモノが混じっていて、シシャモかよ、って思いますよね。今回は、初心者の同僚と一緒の釣行で「ガチ」モードではなく、楽しみながらの釣りでしたので、200超えとはいきませんでしたが、同僚も80以上釣って「時の流れを忘れた」と大満足だったようです。
【調理】
ワカサギの最後の楽しみは、やはり、食うことです。
相模湖や山中湖のワカサギは、水質がキレイなのでもちろん臭いということもなく、おいしいですが、サイズが小さいので食い応えがね…。
しかし、津久井湖のワカサギはというと、
水質:道志川(キレイな清流)の流れ込み。相模川上流部。ここは、神奈川県の上水道水がめの一つなので、キレイです。臭みは全然ありません。
※ワカサギは、独特のキュウリのような臭いがしますが、これは、ワカサギが「キュウリウオ」の一種だからです。鮎と同じ。キュウリの臭いだと思えば、ストレートな生臭さに比べれば寧ろ好ましいと思います。
食べ応え:サイズがでかいので、食べ応え、そして食味がよい。
やっぱり、魚は大きい方が味が乗っています。天ぷらやフライが代表的な調理になると思いますが、大きい方がワカサギらしさが際立ちます。私が津久井湖にハマっているのは、釣ってよしに加えた、食ってよしが最大の理由です。
天ぷらは代表的な調理法ですので、言うに及ばず(今回は、天ぷら粉に少しダシを加えているので色が濃くなっています)。小型~中型のワカサギをカラっと揚げました。
そして、あまりに大きいので、ハエ(オイカワ等)を煮付ける容量で、また、ワカサギの上品な味を活かすために、少し薄味で、煮付けてみました。型崩れなしで金色のテカリ、巧くできました(自画自賛)。ワカサギの上品な味、薄味でやはり正解でした。とくに、大型で、抱卵モノも混じっていまして、これが堪らないわけです。
また、そのほか、炊飯器にダシを取って醤油を少々。ワカサギをそのままぶっ込んで炊き込みますと、キレイなワカサギ炊き込みご飯の完成(めちゃくちゃ簡単)。これは大好評でしたね。
それから、自己流の捌きを卒業しようかと、
しかし、この46種の魚のどれも釣り人的には大変うれしいものが多く、いつになったら応用が利くことやら。イサキと鯛の類いは大活躍しそう。
2月までは、暇さえあれば、ワカサギ攻めになりそうな予感で、初釣りは大成功でした。